サンエスペロ統合医療研究所

必要な検査

子供たちの発達障害への影響を調べる検査を次に示します。

遺伝子多型検査

人間の体内のタンパク質は皮膚、筋肉など身体の基本構造に利用され、さらに様々な酵素などに利用されています。このタンパク質を作る設計図が染色体中にある遺伝子DNAです。この遺伝子DNAを構成する塩基の大部分は共通していますが、一部に違いがあり、それが個人差や個性となっています。その違いを遺伝子多型と呼び、代表的なものに一塩基多型やマイクロサテライトがあります。
子供たちが発達課題を実行する過程で、この遺伝子多型は個人差を生み出すことになります。脳の発達課題を実行する時間経過の長短に、遺伝子多型の影響があるかどうかを確認して、発達の支援を検討する場合があります。サンエスペロ統合医療研究所では多くの論文を検討し、独自に30か所程度の遺伝子多型検査を組み合わせています。

尿中モルヒネ様物質・有機酸検査

体内の酵素タンパク質の働きは遺伝子多型により個人差があります。子供たちの発達に関係する酵素タンパク質の一部は予め遺伝子多型検査で調べますが、それ以外にも多くの酵素タンパク質が関与しています。それらについては、体内の生化学反応によって産生された代謝物を調べることである程度の確認が出来ます。尿中の化学物質を調べることにより、体内で産生されるモルヒネ様物質、悪玉菌によって産生される有害物質、神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンの代謝物などを確認できます。
酵素タンパク質の設計図の個人差の一部を遺伝子多型検査によって確認し、さらにそれ以外の酵素タンパク質の働きを尿中の代謝産物を調べることで、子供たちの発達障害に関係するより正確な情報を得られます。

毛髪ミネラル検査

体内に存在するミネラルの排泄場所として便、尿、毛髪や爪があります。便や尿はほぼ毎日排泄されるため、ある程度以上の濃度のミネラルを測定対象にしたり、デトックスを行った後の便や尿が測定検体になります。また、採取する操作も少し手間がかかります。一方、毛髪や爪はゆっくりと蓄積、濃縮されて行きますから、ある程度の時間が経過して測定することが可能です。

環境中の汚染物質である水銀、鉛、カドミウムなどは知らず知らずのうちに体内に侵入していますが、排泄能力に個人差があり、遺伝子多型の変化によっては十分に毛髪中に排泄されていない場合があります。遺伝子多型検査で排泄機能が少し遅いと判断される場合などでは、毛髪ミネラル検査との組み合わせで、適切なデトックス条件の検討が必要となります。デトックスを行いながら、ある期間経過してから再び毛髪ミネラル検査を行うと、デトックス効果を確認できます。

IgG食物アレルギー検査

IgG検査は、あらゆる慢性疾患の原因となっている食物を知ることで、自分に合った食生活の改善を実行するために有効なガイドとなります。神経系、消化器系、また運動障害のある方は、IgGフードアレルギーをもっているケースが多いのが実情です。
このような方は、問題のある食物を毎日食べ続け、それが引き起こす結果に気付いていません。
原因の食物を完全に取り除くことで、健康状態や精神状態が改善される方が多くみられます。IgG抗体は、ワクチン接種後の感染に対する長期間の抵抗力をつける役目をもつ抗体です。この抗体は、通常のIgEアレルギーよりも生息期間が長く、独自の能力をもって免疫細胞内で機能しています。このIgG独自の機能とは、アレルギー症状を遅延型にすることです。
症状は、原因となる食物を食べた後、数時間もしくは翌日に出てくることもあります。
人によっては、たくさん食べても何の反応もない方もいますが、ほんのわずかな量で症状が表れる方もいます。症状の程度は、遺伝的な要素によってそれぞれ個人差があります。ある臨床試験で、IgGでポジティブ反応(アレルギー)のある食物を完全に食事から除くことで、過敏性腸症候群、自閉症、注意欠陥(多動性)障害、のう胞性線維症、リウマチ性関節炎やてんかんなどの症状において、著しい改善が見られたことが報告されています。IgG検査では、カンジタアルビカンス(真菌の一種)を含む94項目の検査を行います。